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ゆりの花粉

花粉の季節。

花粉の季節になるといつも、おばあちゃんの家の玄関の棚に飾ってある白いユリの花を想い出す。

ユリの花の雄しべには花粉がたっぷりついていて、それをそっとつまんで、艶やかに伸びる粘膜のついた雌しべにこすり付けるのが私のルーティンワークだった。

いわば人工授精だけど、あのふわっふわのふるいにかけた小麦みたいに軽い花粉の粉が、ねとねとした水っぽい粘膜につくあの瞬間に何とも言えないぞくぞく感があって、いけないことをしているみたいでうっとりしていた。

 

このふわふわーねっとりのギャップ、ふわふわをねっとりにこすりつけてしまう残酷さ、頭が真っ白になるような気持ちよさがあるんだな。うーん。